現代日本〈映画-文学〉相関研究会

Studies in Correlation between Modern Japanese Cinema and Literature

研究成果『映画と文学 交響する想像力』(森話社)刊行のお知らせ

 当研究会の研究成果である共著『映画と文学 交響する想像力』が、森話社より刊行されました!
 内容目次は、下記および森話社ホームページにてご覧いただけます。

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 映画はいつの時代も文学との協働によって活性化され、文学もまた映画との交流の中で変異を遂げてきた。
 川端康成原作などの〈文芸映画〉を中心に、アニメ、ミステリー、スリラーなどのジャンルも含め、映画と文学の多様な相関をとらえ直す。

【目次】

  • はしがき──日本における映画と文学=中村三春


[I ジャンルとメディアの形成]

  • カリガリからドグラ・マグラへ=佐藤泉
  • 女性文芸映画というジャンル──その発端と終焉=中川成美
  • アニメーションと絵本、児童雑誌の往来──一九五〇年前後における動向より=萩原由加里
  • 現代の恐怖、真実の二重化──一九六〇年前後のスリラー映画とその周辺=川崎公平


[II 協働とメディア・ミックス]

  • コラム3 ジャパニーズ・ホラーの成立=本田みなみ
  • コラム4 映画『ノルウェイの森』=平野葵


[III 川端康成の小説と映画───パリ国際ワークショップより]

  • 川端康成の文学と映画の特性──豊田四郎監督の『雪国』を中心として=中村三春
  • 「有りがたうさん」をめぐる追走劇=宮本明子
  • ふたつの『千羽鶴』──映画の宿命に抗して=志村三代子
  • 「文芸アニメ」にとって〈原作〉とは何か──アニメ版『伊豆の踊子』の脚色=米村みゆき
  • 川端作品における映画性の特徴=坂井セシル
  • あとがき

映画と文学 交響する想像力

映画と文学 交響する想像力

  • 作者: 中村三春,佐藤泉,中川成美,萩原由加里,川崎公平,友田義行,横濱雄二,高橋由貴,宮本明子,志村三代子,米村みゆき,坂井セシル,雨宮幸明,井川重乃,本田みなみ,平野葵
  • 出版社/メーカー: 森話社
  • 発売日: 2016/03/25
  • メディア: 単行本
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公開シンポジウム「《交響する》現代日本における映画と文学」ご参集御礼

  • 2015年12月5日(土)に、キャンパスイノベーションセンター東京において開催した公開シンポジウム「《交響する》現代日本における映画と文学」には、多数のご参加をいただき、まことにありがとうございます。
  • これにより、当研究会は、3年間の研究期間において、7回の研究発表会、パリ・ワークショップ、日本近代文学会パネル発表、それに今回の公開シンポジウムを合わせ、計10回の研究イベントを開催し、予定した研究計画のすべてを、滞りなく実施することができました。
  • これらの研究成果につき、2016年3月に森話社より、共著単行本の研究論文集を刊行する予定としております。同書の刊行の暁には、またお知らせ申し上げます。

公開シンポジウム「《交響する》現代日本における映画と文学」開催のお知らせ(終了)

情報更新 2015年11月10日

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~公開シンポジウム 《交響する》現代日本における映画と文学~

【シンポジウムI 〈再考・戦後日本の文芸映画〉】

意想外なものの権利 ―今井正監督の文芸映画―               
北海道大学大学院教授    中村 三春

視覚化される『雁』の世界 ―高峰秀子若尾文子のパフォーマンスをめぐって―
日本学術振興会特別研究員(東京大学)   北村 匡平  
『宗方姉妹』における娘の「演技」と「投げる」こと
東京工業大学助教    宮本 明子

「女性文芸映画」という問題系 ―文学と映画の出会う場所―
立命館大学教授    中川 成美
▽ディスカッサント           
早稲田大学非常勤講師      谷口 紀枝
【シンポジウムII 〈都市とメディア・ミックス:映画と文学の協働〉】

映画のなかの〈浅草〉
都留文科大学准教授    志村三代子

文学と映画の交響から残響へ―安部公房勅使河原宏
信州大学助教    友田 義行

過去の残響―金田一耕助映画とノスタルジアの視線―
甲南女子大学准教授    横濱 雄二

享受による再現実化―ジュール・ヴェルヌから宮崎駿へ―
専修大学教授    米村みゆき
▽ディスカッサント           
甲南女子大学非常勤講師     萩原由加里
(発表要旨は「続きを読む」をクリック)

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2015年度日本近代文学会秋季大会 パネル発表のお知らせ(終了)

  • 日時 2015年10月25日(日)14時~16時30分
  • 会場 金沢大学角間キャンパス 人間社会第一講義棟 301教室

交通アクセス
キャンパスマップ(PDF)

日本映画と日本近代文学とのコラボレーション
―戦後から七〇年代まで―

司会・基調報告 中村三春
パネリスト 宮本明子・志村三代子・横濱雄二
ディスカッサント 米村みゆき

1)今井正と戦後の文芸映画―『青い山脈』から『にごりえ』まで―
北海道大学大学院教授 中村 三春

2)〈演出者〉としての里見弴―『早春』を手がかりに―
東京工業大学助教 宮本 明子

3)文芸映画における川端康成作品の位置づけ―『古都』(一九六三、一九八〇)を中心に―
都留文科大学准教授 志村三代子

4)野村芳太郎監督『八つ墓村』とその周辺
甲南女子大学准教授 横濱 雄二

(発表主旨・要旨は「続きを読む」をクリック)

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第7回 現代日本〈映画-文学〉相関研究会のお知らせ(終了)

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【研究発表】

映画『リング』シリーズの成立 ―『女優霊』を手がかりに―
北海道大学大学院修士課程    本田みなみ
勅使河原宏監督『サマー・ソルジャー』試論 ―安部公房の残響―
信州大学助教          友田 義行
スリラー時代の二重の顔 ―1960年前後の事件と人間―
北海道大学大学院助教      川崎 公平


【ラウンドテーブル】


1) 今井正監督『夜の鼓』と原作・近松の『堀川波鼓』

北海道大学大学院教授      中村 三春

2) 里見とんによる映画の〈脚色〉・〈演出〉

東京工業大学助教        宮本 明子
※里見とんの「とん」は弓偏に淳の旁

3) 『伊豆の踊子』をめぐるメディア・ミックス ―いかにして国民的映画となりえたのか―

都留文科大学准教授       志村三代子

4) 文芸映画の予見性 ―文学を可視化するということ―

立命館大学教授         中川 成美

5) 『獄門島』『砂の器』と昭和ノスタルジア

甲南女子大学准教授       横濱 雄二

6) 「アニメ」をめぐる研究状況 ―漫画という〈原作〉―

専修大学教授          米村みゆき


【ディスカッサント】

映画と文学の相関に関するコメント
甲南女子大学非常勤講師     萩原由加里

(発表要旨は「続きを読む」をクリック)

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【予告】第7回現代日本〈映画-文学〉相関研究会の開催について

 第7回 現代日本〈映画-文学〉相関研究会を、2015年7月4日(土)、北海道大学人文・社会科学総合教育研究棟W409会議室にて開催します。

 次の内容を予定しています。(内容は変更することがあります。変更は随時お知らせします。)

  • ラウンドテーブル

第6回 現代日本〈映画-文学〉相関研究会 開催のお知らせ(終了)

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【研究発表】

ゴジラ、アメリカに上陸 ―反戦原子力のアナロジーからアメリカの文化的イコンへ―
二松學舍大学非常勤講師     志村三代子
1970年代の勅使河原宏監督作に見る安部公房との協働の影響
信州大学助教          友田 義行
漫画映画とTVアニメを結ぶもの ―政岡憲三の『漫画映画入門』と『政岡憲三動画講義録』の分析から―
甲南女子大学非常勤講師     萩原由加里

【ラウンドテーブル】

1)後期小津映画と『宗方姉妹』

早稲田大学助手         宮本 明子

2)1970年代の『犬神家の一族』映像化作品について

甲南女子大学准教授       横濱 雄二

3)宮崎駿の弁別性 ―海外受容におけるポピュラリティから―

専修大学准教授       米村みゆき

(発表要旨は「続きを読む」をクリック)

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